たっくん
『石鎚ヒルクライム 2017』
2017年8月27日(日)天候:晴れ

コース概要
走行距離:18.4㎞
スタートからゴールまでの標高差:920m
平均勾配:6.0% 



今回のレースの最大の目標は・・・、

   完走?・・・、 そりゃあ、完走はしたいと思いましたよ・・・、
   タイム?・・・、 いやいや、目標とするタイムはありましたけどね・・・、

 実のところ、大会当日、無事にスタートラインに立つことでした。

 私は、昨年の石鎚山ヒルクライムレースの舞台に立てませんでした。

 2年程前、相棒のN氏の「一緒に風になろうよ!!」という甘い誘いを受け、ロードバイクに乗り始めたのですが、その頃は「石鎚山ヒルクライムレースなんて自分とは無縁の世界」「石鎚は、素人が踏み入ることを許されない神の領域」なんて思っていました。

その後、「初心者サイクリングイベント」の参加に始まり、(今ではECWRTのチームメイトである)あっちゃんに脅かされて誘われて恐る恐る参加し始めた「グループライド」を通じて、一人二人と仲間が増えていき、ロードバイクに取り組む自身の姿勢も少しずつ変わっていきました。ECWRTの一員に加えてもらい、目標の一つとして「石鎚山ヒルクライムレース」に参加することにしました。大会4月ほど前から、チームリーダーのヤスさんにメニューを組んでもらい、コツコツとトレーニングに励んでいたのですが、大会前に自分の不注意により落車し、鎖骨を骨折してしまったのです。年齢のせいでしょうか、なかなか骨がくっつかず、結局、完治まで5月を要し、再びロードバイクに乗れるようになったのは年末近くでした。

 レース前、スタートのため整列している時に、この1年間のことを、回想していました。

練習再開後から根気強くレッスンしてくれた渉師匠のこと、一緒にレッスンを受け、互いに励ましあいながらがんばったN氏やあっちゃんのこと、支えてくれたチームリーダーのヤスさんやメンバーのこと・・・、この1年間は本当に長かったけど、皆さんのおかげで、やっとここに立つことができた!!!本当にありがとうっていう気持ちでした。

前置きが長くなりました(;^_^A、ここからがレポートです。


 当日の天気は、昨年の土砂降りとは打って変わってピッカピカの晴天!絶好のヒルクライム日和です。

 私の出走クラスは、「ロード男子 50歳代」です。てっぺんクラスからスタートし、その後、年齢順にスタートするので、最終組になります。

 時間があったものですから、余裕をかまして、先にスタートするために整列している仲間一人ひとりのところに行き声をかけていたですが、気が付くと自分の組の整列が始まっていて、慌てて並んだものの、ほぼ最後列( ノД`) 。年齢別の先頭グループでスタートし、関門まで最速トレインに乗って、楽してタイムを稼ぐという作戦は脆くも崩れました。


 いよいよ、スタートです。自分では落ち着いているつもりでしたが、やはり緊張していたのだと思います
 第一区間の最初の5㎞ほどは緩いアップダウンが続きます。踏みすぎない程度に頑張りました。「足が軽い、今日調子良いかも!!」って感じながらどんどん前の人を抜いていきます。
 関門からは本格的な登りが始まります。「第一区間は、頑張りすぎない」という渉師匠の教えを思い出しながら、淡々と登っていきました。
 第一区間の中間あたりでタラップタイムを確認しましたが・・・ 、「えっ、予定タイムより10分以上遅い(;’’) 」、どうも、スタート時にサイコンのラップタイム計測ボタンを押し忘れ、電源を入れた時からのタイムが表示されていたようです。事前に自分なりにペース配分も考えていたのですが、台無しです。しかしながら、後ろから抜かれることもなく、どんどん前の人を追い越していたので(当然ですよね、ほぼ最後尾のスタートだったのですから ( ´艸`)、ペースは悪くないって思うことにしました。第一区間の残り1㎞から少しずつペースを上げていき、最後のトンネルと抜けると、ラストスパート!!! 顔を上げると、視界の先にチームメイトのすけさんの姿が見えました。
 すけさんに一声かけて、休憩地点での給水タイムです。休憩はほどほどにし、給水と補給食をとって、心拍を落としすぎず、落ち着いたら直ぐにスタートするつもりだったのですが・・・、ここで左足の指が攣ってることに気が付きます。この部位は、特に運動していなくても、普段から時々攣るのですが、「なんで今やねんって」感じです。そして、なんか胸焼けもする(´;ω;`)ウゥゥ 。どうも、スタート前にN氏から貰って飲んだ大量のサプリがとんでもない効き方をしてきたようです( ;;) 。結局、給水はできたものの、気分が悪くて補給食もとれず、足の指の攣りが治まるのを待っての再スタートだったので、心拍も見事に落ちきっていました。


 休憩地点からしばし降って、第二区間です。第二区間の始まりは、勾配が急になっています。降りのスピードを活かしてクリアする作戦でしたが・・・、前が詰まっていて、なんと・・・、ブレーキを掛けながらのスタートと相成りました( ノД`)シクシク…!

 第二区間も暫くは様子を見ながら走ります。この区間も、結構、前の人が落ちてくるので、なんか自分の調子が上がっているような錯覚に襲われました。渉師匠からは、「第二区間は、とにかく飛ばしていくように」との指示だったのですが、メーター読みのスピードも試走の時よりも速いし、後半にタレるのが怖くて、抑え気味に走ってしまいました。第二区間の中間地点、ここでまたやってしまった(というかやらなかった)ことに気が付きます。またまた、サイコンのラップタイム計測ボタンを押すのを忘れていました。でも、自分では、結構いい感じだと思ったのでそのままのペースで走ることにします。しばらく走るとほら貝の音色が聞こえてきました。「ゴールも近い」と自分に言い聞かせ、少しペースアップします。ラスト2㎞、ギアを一つ上げて、更にペースアップです。そして、ゴールアーチが見えてからは、ダンシングでもがきまくりました。

 
 結果ですが、第一区間は目標タイムから0.1秒遅れ、第二区間は約2分の遅れです。試走時のタイムを大幅に上回ってますし、やり切った感はあるのですが、ただ一つの後悔が、渉師匠の指示どおりに、第二区間をひたすら飛ばしたらよかったなぁという思いです。

 最後に・・・、先にも書いていますが、今回のレース参加にあたって本当に多くの方々に支えて貰いました。本当にありがとうございました。

 レースが、終わり1週間が経ちます。今は、開放感でのんびりとしていますが、そろそろ新たな目標を決めて、チャレンジを再開しようかなぁと考えています。